言いたい放題
日本はなぜいつの間にか元気がなくなってしまったのか
本日、食品工場の生産性を向上させるコンサルタント会社の社長と飲む機会があった。
「日本はなぜいつの間にか元気がなくなってしまったのか」
「それがわからないから、どんどん時間だけが過ぎてしまったのかもしれない。学生時代の友人がいろんな業界でもう結構偉くなっていて、メーリングリストなんかを使って、意見を出し合って、『日本再生』について考える会なんていうことも考えている」
「日本人のマジョリティーの部分は、ある価値観というか、ビジョンというか、そういうものを与えられると、その方向に向かってすさまじい力を発揮する。しかし、新しい価値観やビジョンを構築しなければならない状況になると、急にどうしたらいいかわからなくなってしまう」
「そういう激変期になると、というか、国難のときになると、救世主が出てくるものだが、日本では出て来ない」
「失われた20年の間に唯一出て来かかったとしたら、小泉純一郎だろう。彼の時代にはひょっとしたら、日本は変われるかも知れないという期待感があった。ひとつの方向に向かって日本が進んだのは彼の時代だけだった。示された方向性が、少なくても『あたらづしも遠からず』であるなら、そして、多くの国民が共有できる状況になったらなら、とことんまでその方向に突き進まないと、何も始まらない。多少の失敗はあったとしても、それが本気で取り組んだ結果だとしたら、貴重な教訓にできる。ここ20年間の日本は、全体としてのビジョンがないまま、議論ばかりしていて、ある方向に少し走っては迷い、その結果別の方向にまた少し走っては迷って立ち止まる、という感じで、結局何もしてこなかったのと同じだった」
...というような感じで、結構たのしい時間を過ごさせていただいた。
[2010/07/09]